どこでもアート まな美

幼稚園・保育園・認定こども園などの先生のための造形指導 講座&課題配信


< お試し課題一覧へ戻る

鬼のお面工作

節分の季節の行事にあわせて鬼のお面を作ります。 帽子のようにかぶるタイプのお面です。



ページ一番下のフォームからは、課題についてのご質問や、指導報告を受け付けています。

ねらい・目的・指導書

鬼について

日本の民衆の生活の中に「鬼」というものは非常に身近に存在します。秋の「なまはげ」

や能登の「アマメハギ」などは、鬼の姿をした者が家を訪れ、人の怠け心を戒め、

無病息災を願う行事は民俗芸能として重要無形文化財に指定されています。「鬼」=「魔物」

として存在することが多いのですが、その姿は昔の苦しい生活の中での「天災」「疫病」などを

具象化したものとしても捉えられいると考えられます。節分は季節の変わり目に入り込む

「邪気」を払う意味で、広く人々の生活に馴染んだ行事の一つです。節分について地域によって

諸説あります。節分に触れ、「鬼」について考えるとき力強い鬼を思い描いているときは

描いている時は、なんだか自分も力が入って強くなるそんな気がするのです。今日は、

自分がかぶる鬼のお面です。

どんな目だと怖いかな。「ギラッこの目で悪い子を見つけてやるぞ」

「ふんふん、子供の匂いがするぞ、どこに隠れたんだ」

鼻の穴が大きいからすぐにわかるぞ。

眉毛はもじゃもじゃだだーーなんてお話ししながら、自分なりの工夫をしてもみましょう。

 技能面でのねらい 

子どもたちがイメージした鬼の角のデザインや、大きさ、

貼る場所、髪の毛につける毛糸の色やつける場所などそれぞれの子どもの

こだわりに気づき、見守りながらすすめましょう。今回は鬼の表情はとても大切です。

どんな色だと自分のイメージしている鬼に近くなるのか、より怖く、より泣いている

ようにするポイントについても話し合ってみましょう。

 情緒面でのねらい 

日本の伝統行事、『豆まき』を通して、人間の心の中にもいるかもしれない「鬼」

について考えたり、イメージしてみる機会としましょう。自分の中にも、お母さん

の中にも、先生の中にも、いいことだけじゃなく、いやなことあるよね、でもいいんだよ、

鬼は外に追い出そうね!おうちに幸せがくるといいね。 そういった心の中にたまった

ものをこの豆まきを機会に出してみましょう。自分が親しみをこめて作った鬼のお面を

かぶったり、豆まきに使うことで、本当に気持ちがすっきりして、悪いものが出ていくような

気持ちの作用があるかもしれません。

学年、発達段階に応じての指導について


※3歳児以上向け(4,5歳推奨)

  • 2歳児

  • まだ制作は早いです。
  • 3歳児

  • 福笑いのように楽しみながら制作し、お面をかぶり、ごっこ遊びを通して、

    季節の行事への興味を深めます。

  • 4歳児

  • 異なる素材の組み合わせに挑戦し、造形的に構成することを学びます。
  • 5歳児

  • 鬼の表情に注目し、自分なりの鬼のお顔になるよう工夫します。

材料・使用するもの

園の先生の準備

・青か赤の色画用紙のお面

・白い丸の紙(直径6センチ 一人2枚)

・おりがみ(適宜)
・毛糸(10㎝くらいにカットしてください)


・ボンド、ボンドを入れる容器
・お手拭き雑巾


下準備

八つ切り画用紙を屋根型に折ります。

布ガムテープで下辺と三角が合わさる場所を貼っておきます。

 

年少児は口の部分を折って裏側から、はさみで切り込んでおきます。(年長中児は自分で切る。)

前から見たところ口の部分に顔をいれます。


環境・時間設定

環境設定

・エプロンなど着用する。

・お手洗いをすませておく。

・材料は先生のところにまとめて置いておく。


時間設定

60分の場合

時間 内容 所要時間
0分〜 ごあいさつ・導入 10分
10分〜 制作 ①鬼の形に折る ②鬼の装飾 45分
50分〜 片付け・ごあいさつ 5分
40分の場合
時間 内容 所要時間
0分〜 ごあいさつ・導入 5分
5分〜 制作 ①単色でにじを描く ②混ぜて色を作る 30分
35分〜 片付け・ごあいさつ 5分


指導・導入

導入
みんな、もうすぐ節分ですね! 鬼は外!って豆まきするね。

豆をまいて悪い鬼を追い出していかなくっちゃね。

豆は鬼をやっつける力があるんだよ!

そうなんだ。じゃあいっぱい豆まきしなくちゃね。

ところで、鬼はどこにいるのかな?

鬼ケ島! 雲の上!

そうだね。でも、みんなのお家の中や、身体の中にも鬼がいるかもしれないんだよ。

だから悪い鬼が出ていくようにお部屋の中にも豆まきするんだね。これから鬼のお面を作って、身体の中や心の中にある鬼を閉じ込めて追い出しちゃおう!


制作

年長、年中児は口の部分を裏側からはさみで切りこんでいく。
広げて表側から見たところ。
丸い白い紙に目を描きこむ。
鬼の目の色はどんな色かな?
お面に目をのりで貼る。
クレヨンで鼻やひげなどを描きこんでいく。
折り紙を丸めて鼻にしてつけたり、角を折ってつけたりしていく。(年長、年中)
つのの折り方↓

 

三角の半分に折る。
開いて折り目に合わせて両側から閉じる。
半分にたたむ。
ボンドを使って毛糸をつけて、髪の毛やひげにする。ボンドをお面の方につけてから毛糸をのせていく。
クレヨンで描き加えていく。
出来上がったら、乾かして、頭にかぶってみる。

 

★子どもの制作の様子★

 


こんな子いるかな

鬼がこわい!
そうだよね、こわいよね~
そうだね、と共感し、子どもたちの気持ちに寄り添ってあげることも大事です。でも・・・鬼さんってどんなおうちにすんでるのかな?お父さん鬼、お母さん鬼、みんなみたいなこども鬼もいるのかな?!赤ちゃん鬼もいたりして?!と怖いだけでなくやんわり心をほぐしながら、想像をふくらませてみるのもいいですね。
自分には鬼はいない!
そうか~!鬼さんいないのか~すごいね!と子どもの言葉を受け入れた後、実はね・・・先生にはいるんだ・・・とお話してみましょう。 寒くて起きたくないなあとお寝坊しちゃう、お寝坊鬼、片づけなくてもいいや~って思っちゃう、面倒くさい鬼。どんな鬼が先生にいるんだろう??とドキドキのこどもたちも、ちょっぴりホッコリの鬼さんのお話を聞いて、「実はぼくにも・・・」「わたしも・・・」とお話してくれるかもしれませんね。
こわい顔は作りたくない!
そうか~○ちゃん、○くんの鬼さんはこんなかわいい顔をしているんだね。
女の子にはこんな子もいるかもしれませんね。子どもなりに考える鬼さんのお話を聞いてあげましょう。

力強い表現(目や眉、牙、線など)がみられた場合をしっかり取り上げ、「ここがいいね!」「これなら悪い鬼さんやっつけられそうだね!」「きっと負けないよ!」と、子どもの表現を認め、励ます言葉がけをしながら周ってあげられるとよいですね!


①ほうこく:まな美の課題をやってみたよ!をぜひこちらで教えてください! ②しつもん:些細なことでも皆さんの気になることや、質問を送ってみてください。講師から直接アドバイスがもらえますよ。 *【ほうこく&しつもん】はまな美のより良いページ作りとユーザー同士の情報の共有として使わせていただきます!!


    「公開可」にしてくださった方で、非公開ご希望の内容には、□にチェックを入れてください


     

    指導内容

    指導がまだで、質問のみの方は、最後の自由記入欄へお書きください。










    弊社の個人情報保護方針に同意いただきましたら、送信してください

    迷惑メール対策(ドメイン指定受信など)を設定されている場合は、 「geijyutuniyoru.com」からのメールを受信許可してください。 4営業日以降でも返信メールが届かない場合は、お手数ですがこちらよりお問い合わせください。

    < お試し課題一覧へ戻る