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わくわくえのぐ
ねらい・目的・指導書
★8月に絵の具の使い方の基本は行ったので、今回のねらいは以下2点です。
●「絵の具のダイナミックさを体感する」
●「クレヨンやペンとは違う絵の具という素材を経験する」
・大きなストロークで絵を描く事はお家ではとても出来ない経験です。クレヨンやペンのように手先ではなく、肩からの動きや、体全体を使って描く事の楽しさを味わう。
材料・使用するもの
1: 四つ切り画用紙 (1人1枚、可能なら2枚)
2: ポスターカラー4色 (赤、青、黄、黄緑)
3: 空き瓶4個 (重さがあると倒れにくい)
4: 太筆(10号位がちょうどいい) 4本
5: 瓶を入れる籠(瓶が倒れにくい。片付けが早い)
・瓶が手に入らない場合(牛乳パックにプラコップを固定でもできる)
6: 養生シート(ブルーシート等) 床の汚れ防止
7: 雑巾(こぼれた時に使います。)
下準備
★絵の具を作る。
・絵の具の濃さ 絵の具 1 : 水 0.5 (絵の具の半分位の水の量)
(ドロっとした感じがちょうどいい)
・よく練る。
★ブルーシートや養生シートを床に敷く。
環境・時間設定
●一つの絵の具セットに4人ずつ。
指導・導入
★絵の具の種類について
●この検証の園では、白と黒い紙の両方に描く課題のため、パステル色や黒にも映える色を選んでいただくようお願いしました。黒い紙に描くときに追加で白を増やすと子どもたちの気持ちも盛り上がります。雪だ~おばけだ~と白に反応して声をあげている様子が見えました。
●赤、青、黄色、緑など全て原色だと色がきつく感じるのでパステル色を少し入れるのがおすすめです。色味や明度の変化が出ます。今回は黄緑を4色目にしました。(黄緑以外なら、桃色や水色等パステルカラーを1色入れる優しい感じも出て良いと思います。)
●黒は線で描くのに適していますが、濁って色を消してしまうので、年少さんには無しにしています。青や水色をそのかわりとしています。赤や黄色、黄緑は食べ物や、自然と絡めやすい色かとおもいます。
お花、ちょうちょ、山、川など。
★混色について
今回は混色の指導はしません。
混ざってしまった場合や、紙の上で自然と混ざることに気づいた場合は、「良くきづいたね、色がかわったね、」と共感するようにしています。
そうなった時は混ぜちゃダメ、などの言葉がけではなく見守ってください。
「筆の色が泥色になっちゃったら、教えてね。」
「瓶のお部屋に戻すときに洗うから」と伝えました。
入れる筆を間違えて、びんの中の色が混ざることもあります。少量の時は大丈夫です。余程の時だけ色を変えてあげますが、ハプニングから好奇心が育ちます。「大丈夫だよ。」と伝えて安心させてあげましょう。
制作
制作風景例1
●白を加えて、黒い画用紙でもできます。
こんな子いるかな
グチャグチャにしてしまう。
しばらく見守ってみましょう。困っているようだったら「困ってる?」と声をかけてみましょう。
場合によっては紙を変えてあげると、気持ちがリセットされてグチャグチャしなくなる場合も多いです。
子どもの気持ちを考えてみましょう。
「どんな色になるんだろう?」「面白いなー」「あれ?へんな色になって来た。困ったなー。。」「そうだ!綺麗な色をまぜれば戻るかも!」「わー!またへんな色。困ったなー。」
ここで、先生が叱ってしまうと、最初の子どもの探究心はなくなり、おっかなびっくりやるようになる場合もあります。
ずっとグチャグチャしている子はいませんので、長い目で見守る気持ちが大切ですね。でも、見守るって難しいですよねー。
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