なぜ美術教室で『自己肯定感』が育つのか

きょうはこんなテーマでブログを書いてみたいと思います。

なぜ美術教室で『自己肯定感』が育つのか?

まずは自己肯定感とは何か?というところから。自己肯定感を大まかにいうと「自分自身を肯定する感覚」のことです。

具体的には
★自分に価値があることを分かっている
★自分の力を信じられる
★自分は大切な存在だと知っている
という意味になります。

つまり、自己肯定感が高いと自分を信じて、どんなことに対しても前向きに生きていけるのです。逆に自己肯定感が低いと、高い人とは真逆の状態になり、自分に自信が持てずチャレンジ精神や積極性が失われてしまいます。

 

そしてなぜ美術教室で自己肯定感が育つのか?それは絵画は『心』ととても深い深い関係があるからです。絵と心は繋がっていて、子どものありのままの心が絵の中に溶け込んでいるのです。

楽しい 嬉しい ワクワク 悲しい 怒り イライラ モヤモヤ・・・

ポジティブな感情も ネガティブな感情も!

そんなありのままの気持ちを画用紙やキャンバスはいつも受け止めてくれます。そして私たち教師も画用紙やキャンバスに表現されたそのまんまの気持ちを受け止めます。

 

美術教室では子どもの絵を上手い下手で「評価」をしません。絵は「評価される」と途端に萎縮して、「自分は下手くそなんだ」「自分は何をやってもダメだ」と負の感情を作ってしまいます。いつも自分をジャッジされていたら、「上手く描かなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」と他者に依存した心理状態を作りかねません。それでは自己肯定感は育ちません。

『ありのままを認めること』それが自己肯定感を高めることに繋がっていくのです。

 

嬉しい気持ちのキミも、イライラしてるキミも、そのままでOK。

「ぐるぐる気持ちいいね!」

「きみは色混ぜ博士だね!」「この色きれいだねえ」

「こんなこともできるようになったんだね!」

「ナイスアイディアだね」「いい発見したね」「面白い!」

「〇〇ちゃんの絵、先生は大好き!!」

 

絵はその子の心そのものですから、言葉も心にダイレクトに響いていきます。具体的な言葉で作品を通して自分を認めてもらえると、自己肯定感が高まるのです。そして間違いや失敗もその子の大きな成長のチャンスととらえ、結果よりもプロセスに目を向けることも大切です。出来た作品の評価ではなく、その子が行っている行為そのものを認め肯定することで「ぼくわたしでいいんだ」と自己を肯定することができるようになります。

安心できる環境の中で子どもは自信持って、自分で選んで自分で決めていけるようになります。以前のブログで作品を作っていく過程での自己選択、自己決定の重要性も書きました。→コチラ「じゆうそうがは自己選択&自己決定力を育む」

 

美術教室では子どもの自尊心を大切に、自己肯定感の土台の上に沢山のぼくわたしの表現をのびのびと積み重ねてほしいなあ〜!と思っています。


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