暇を創造に変える夏休み

もうすぐ夏休みです。

子どもたちにとっては、一年の中でも特別な季節ではないでしょうか。

旅行に出かけたり、プールに行ったり、おじいちゃんおばあちゃんの家へ遊びに行ったり。夏休みには、学校のある日とは少し違う時間が流れています。

一方で私たち大人は、少し心配にもなります。

「せっかくの休みだから何か学ばせたい」

「ダラダラ過ごしてほしくない」

そんな気持ちになるのも自然なことです。

けれど私自身、子どもの頃の夏休みを思い出してみると、本当に心に残っているのは、意外にも「暇だった時間」なのです。

暑い午後にスイカを頬張り空を眺めていたこと。

虫を追いかけたこと。

段ボールで秘密基地を作ったこと。

何か特別なことをしていたわけではありません。

でも、その時間の中から遊びが生まれ、工夫が生まれ、想像が生まれていました。

子どもは不思議です。

暇になると、自分で面白いことを見つけ始めます。

石ころが宝物になったり、一本の棒が剣になったり、空き箱がロボットになったりします。

芸術もまた、そんな「何もないところから面白さを見つける力」なのだと思います。

ただ、今の時代には一つ気になることもあります。

暇な時間ができると、気がつけば動画を見続けてしまうことです。

もちろん動画そのものが悪いわけではありません。

けれど、せっかく生まれた暇な時間が、ただ消費されるだけで終わってしまうのは少しもったいないと感じています。

そこで、どこでもアートではこの夏、無料のオンライン特別講座や、見ているだけでワクワクする動画をたくさん配信する予定です。

それは暇つぶしの動画ではありません。

見ているうちに、

「やってみたい!」

「作ってみたい!」

「試してみたい!」

そんな気持ちが湧いてくる動画です。

私たちが届けたいのは、暇を潰す時間ではありません。

暇を創造に変える時間です。

動画を見終わったあと、

絵を描き始める子。

工作を始める子。

家の中を探検して、材料を集め始める子。

そんな姿を見るたびに、子どもたちの中には生まれながらにして創造する力があるのだと感じます。

夏休みは、その力が大きく育つ季節です。

今年の夏も、子どもたち一人ひとりの「やってみたい!」がたくさん生まれますように。

そして、その小さな「やってみたい!」が、子どもたちの未来を豊かにする大きな力へと育っていくことを願っています。

そんな「暇を創造に変える夏」を、子どもたちと一緒につくっていきたいと思います。