音の探検隊!

■たたく、ひっかく、こする…
「おと」さがしのたんけんにでよう!!
せかいにひとつだけの「がっき」をつくって、えんそうかいをしちゃおう!
■身の回りの材料を使って、音の出る仕組みを体感しながら探してみましょう。
【編集責任者】山口
★動画 10分52秒
★動画+制作時間目安 70分
【カリキュラム作成】三石、松沢、吉田、菊地、望月、山口
使うもの1=(トントン・ペト教室)教材セットに入っているもの
送付教材はありません。
使うもの2=お家で準備していただくもの
始める前のじゅんび
○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう
○おうちにあるもの
*トレー、ペットボトル、アルミホイル、ストロー、プラスチック容器、割りばしなど
(割りばしは、たたいたり、こすったりして音を出したい時にあると良いです!)
○はさみ
○おりがみ
○セロハンテープ
○カラーペン
【編集責任者】菊地
動画
せいさくのしかたピックアップ
保護者様へ
いつもありがとうござます!
私たちの身の回りはたくさんの音で溢れていますね。
普段の生活の音、雨の音、風の音や
レッスンの中でも折り紙をちぎったり、テープを切っても音がなります。
そんなことに改めて気づくのも面白いですね。
今回は『音の探検隊!』ということで、
お家から持ってきてもらった『普段だったら捨ててしまうもの』を使って
子ども達といろいろな音を探す実験をしてみました。
たたく、こする、ふるなどの動作や持ってきた素材を組み合わせる中で
「どんな音がするだろう?」「どうやったら鳴るだろう?」「何が使えるかな?」と
実験と発見をたくさんできたと思います。
『音』がなる制作なので子ども達の五感や探究心も刺激されますね。
制作の試行錯誤の中で「テープでどう貼ろうかな?」
「ここははさみで切ってみようかな?」など
いつも使っている道具の使い方も発展させていけたと思います。
いろいろな楽器ができたので、できた楽器でみんなで演奏会をして遊んでみました。
音や形がそれぞれ違うので子ども達のこだわりも見れて面白いですよね!
子ども達が制作したものは
必ずしも大人の考える『楽器』にはなっていないかもしれません。
又は『音がなるのは当たり前だよ』と思われる場合もあるかもしれません。
しかし
『音がなった!』『楽器になった!』と子ども達が満足している顔や楽しそうに演奏している様子を見てください。
制作を通して子ども達の心が動いたことが伝わるのではないでしょうか?
自分だけの世界に一つだけの楽器が出来ました。
ぜひ、子ども達の「できた!」に共感し、どんな音がなるの?どう作ったの?など
たくさん話を聞いてみてくださいね。
今回は価値の変換、試行錯誤、五感や探究心の刺激など盛りだくさんな課題でした。
もしよろしければ、お家で新たに作ったり
一緒に演奏会を楽しんでいただけたら嬉しいです。
【編集責任者】吉田
こんなときはどうしたらいいの?
●ハサミの取り扱い
使用する材料や廃材によって、固いものなどは幼児がはさみで切るのは危険です。
安全第一で、固いものは怪我をすることがあるのでハサミで切らない、ということをはじめにきちんと説明しましょう。
それでも切ろうとする子がいたら、すぐに止めさせます。
ルールが伝わっていないか、危険を理解できていないかです。
改めてもう一度、しっかりルールを伝えます。
◯セロハンテープの取り扱い
→他の道具もそうですが、セロハンテープも、繰り返し使うことで上達していきます。
もし、まっすぐ下の方向に力ずくで切ろうとしていて、ケガの危険がありそうなら、一緒に手を添えてナナメに切る感覚を教えてあげましょう。
「あっちむいてほい」を掛け声にすると楽しく、簡単に覚えられます。
セロハンテープの長さの調節は、”目分量を測る”ことの練習にもなります。
自分のとめたい箇所にあわせて、いろいろな長さのテープを使うことに挑戦してみましょう。
また、つなげたいもの同士の間に隙間ができないよう、セロハンテープを半分半分で貼ります。
隙間ができるとグラグラして弱くなりますので、
テープをいい子いい子 とよくゴシゴシして定着させます。
「いい音を出したいときはテープをいっぱい貼っておくと壊れにくいよ!」と伝えるとよいでしょう。
◯何を作ったらいいの?
具体的な形が思いつかない子もいるかもしれません。
先にいろいろな音を探すところからはじめてみて、気に入った音を出すにはどんなものを使ったらよいだろうか、など音から使いたいものを決めると作りやすいでしょう。
または、実際に自分で使ったことのある楽器からイメージしてみてもよいでしょう。
【編集責任者】松沢将
検証
ご参考までに
●楽器の起源について
楽器 Wikipedia参照
『音を出すもの』全てが楽器なのではなく、『音を出すためのもの』が楽器であり、言い換えると、音を出すことを目的とするものが楽器である、とも指摘されている。大抵のものは叩けば音がするが、それだけでそれを「楽器」と言うことはない。例えばスプーンは(叩けば音がするが、それだけでは)楽器ではない。だがアフリカにはそれを重ね合わせて楽器とする例があり、『スプーン・カスタネット』と呼ばれる。また法螺貝は元々は貝の殻であり、その時点では楽器でないが、死んで(音を出す目的で)吹かれると楽器になる。他の用途にも使える楽器もあり、例えばステッキとして使えるフルートなどが実在する。この場合、(ステッキとして使っている間はステッキであって)フルートとして使っているときは楽器だと言うことになる[4]。
●音楽史 Wikipedia参照
音楽の起源
音楽の歴史は有史以前まで遡ることが出来る。おそらく最初の音楽は歌声である。
音楽の起源に対しては、「言語起源説」「労働起源説」「模倣起源説」「呪術起源説」などがある[2]。
音楽学者のクルト・ザックスは、自然民族における音楽現象を研究し、最も原初的な音楽様式として、以下の二つを挙げた。
「言語起源的」な様式(抑揚をつけて言葉を唱えることから始まった)
「感情起源的」な様式(形にとらわれず感情をほとばしらせることから始まった)
やがてこの二つは混ざり合い、
「旋律起源的」な様式に発展したと言う。
あるいは手拍子を伴ったかもしれない。原初の楽器は打楽器であったと推測できる。リズムが生まれたが、ハーモニーと呼べるものを生みだすのは困難であっただろう。
確実に最古の管楽器と考えられているものは約36000年前のものであり、ドイツウルム近郊の洞窟から出てきた骨の笛を現生人類が使用したと考えられている[3]。また古い笛としては、およそ3000年前の地層から出土した骨を利用した笛があり、現代のリコーダーのような形をしている。
古代人にとって、猛獣や猛禽類や蜂を始めとする害虫、また天災から身を守ることが毎日の生活の大きな課題であり、古代の音楽は、その課題を解決するために考案されてきたと考えられている。巨大動物の威嚇音を模した法螺貝[4]は猛獣を追い払い、錫杖[5]は地を鳴らして蛇を驚かせ、また原初の鐘とされる武[6]は何個も同時に打ち鳴らすことで猛獣を退散させたと伝えられる。このように生活の安全を守ってくれる音楽は、後に、祈りや祝祭、あるいは狩猟や儀式などに用途を代えていった。