デッサン

「今日は物を見て描く日だよ。簡単に描けちゃうよ!」

「物を見て描く事は自分以外の物から刺激を受け、想像して描く事の幅を拡げます。今回はデッサンを通して新たな自分を発見できるといいと思います。」

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使うもの1=教材セットに入っているもの

*今回は、お渡しする教材はありません。
次項の「使うもの2」の方をご確認の上、ご用意ください。

使うもの2=道具 (WEB美術教室の皆さまは、お家で準備していただくもの)

〇鉛筆
〇消しゴム
〇クロッキー帳(コピー用紙でもOK)
〇描くモチーフ
*お家にある身の回りのものです。
 例)クレヨン、はさみ、など。

動画:デッサン

★動画 7分11秒
★動画+制作時間目安 70~80分
◆動画について 動画を一度全部見てからでも、見ながら制作してもOK!

1:00〜 モチーフのどのぶぶんをかくかきめよう
1:24〜 モチーフのりんかくをなぞりがきするよ
2:28〜 りんかくがかけたら、かきこみをしよう
2:52〜 えんぴつでなぞるようにして、おおきさをかくにんしてみよう
3:50〜 えんぴつでいろをひょうげんしよう
4:54〜 かげをかいていこう
5:34〜 いんさつされているもじなど、こまかいところもかいてみよう
6:56〜 かんせい!

せいさくのしかたピックアップ

その1

どうぐをじゅんびしよう!
モチーフ(かくもの、たいしょう)はきめたかな?


その2

モチーフのどのぶぶんをかくか、どんなかっこうをかくか、きめよう。

クレヨンをかくばあい、ふたをひらいたかたちをかいても、とじたかたちをかいてもいいよ。


その3

モチーフのりんかくを、えんぴつでなぞりがきしよう。
モチーフがうごかないように、しっかりてでおさえよう。
かきにくいときは、かみをうごかしてから、ゆっくりかいてみよう。
すこしはみだしても、だいじょうぶ。


その4

りんかくがかけたら、かきこみ(くわしくかいていくこと)をしていくよ。
モチーフをかみのうえからずらして、よくかんさつしてみよう。
クレヨンのおへやはどこにあるかな? どんなおおきさかな?


その5

なかみをくわしくかいていくよ。
クレヨンも1ぽん1ぽん、よくみてかいてみよう。
えんぴつで、クレヨンのりんかくをなぞるようにして、おおきさをしらべてみよう。
となりのクレヨンと、おおきさをくらベてかいていくのもいいよ。


その6

えんぴつで、いろをひょうげんしてみよう。
となりのいろと「どっちがうすいかな?こいかな?」
かんさつして、かいてみよう!
えんぴつをやさしくにぎってかくと、うすい、あわいいろがかけるよ。
ぎゅっとつよくにぎってかくと、こいいろになるよ。


その7

かげをかいてみよう。

えんぴつをねかせるようにもってね。


その8

さらに、こまかいところもかいてみよう!

はこのなかのもじも、えんぴつでなぞって、おおきさをかくにんしてみよう。

モチーフと、えを、よーくみくらべて、かいていこう。

保護者さまへ

美術を習う上で、デッサンはとても重要な課題となります。
ただし、絵の上達には、発達段階があります。それは年齢では計れない、それぞれの個性とともに、絵の成長が強く結びついています。
特に、「ものを観て描く」という制作は、絵の発達段階としては、最後の段階と言っても良いかもしれません。私たちは「図式後期」と表現しています。
(地面に立っている人物や建物などが、奥行きを持って表現される段階の作品です。主に小学生3〜5年生ぐらいで入る段階です)
例えば三輪車に乗れるようになった子が、次の日に補助輪もない自転車に乗せられたら、バランスを崩し転んで怪我をしてしまうかもしれません。また場合によっては自転車が嫌いになってしまうかもしれません。
美術においても同じように、楽しく好きな絵を描けるようになった子が、背伸びをして本物そっくりに突然描く指導に変わったら、びっくりして絵に対して苦手意識を持ってしまうかもしれません。
今回低学年の生徒さんには、「ものを観て描く方法もあるよ」という経験をするだけでも十分です。
そっくりでなくても、全く違う絵になっても大丈夫です。

発達段階や、絵の表現方法の個性では、ものを観ながらも、自分の表現に無意識に変えてしまうこともあります。
いつものお絵かきのように楽しく描けた!しかもそっくりになった!
大好きな美術の心のまま、新しい挑戦を行い、満足してもらいたと思います。
そのため、今回は、ものを観て描くことを手助けするために、「ものの形をなぞってみる。」という方法をとります。
白い画用紙に、本物のモチーフを描き出すのはとても勇気が必要です。大人でも難しいのです。その第一歩を手助けするための方法として、「なぞる」ところから始めます。
大人の人が絵を習う上でも、例えば手のデッサンを行うときに、紙の上に手を置いてなぞる方法があります。ものを観て本物のスケール感を自分の目と手の動きを連動させるためです。
子どもたちは、なぞる方法から書き出したモチーフで、安心して描き出した絵は、次のもっと細かく見ることや、白黒の鉛筆で色を表現することに夢中になれるはずです。

どうぞできた作品をまずはたくさん褒めてあげてください。そしてどこを頑張ったか。どこが好きかなど、たくさん話しかけてあげてください。

こんなときはどうしたらいいの?

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●制作のお時間最中だけど飽きちゃった
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小学校低学年のお子様は集中力が短い場合があり、お制作の途中で飽きちゃった…そんなこともあります。
もっと描かせたい…なんて気持ちも、先生や保護者様の中にはあるかもしれませんね。

50分の制作だけれど、20分で飽き

ちゃう。

「おしまい!!」って高学年の居る教室で大きな声で叫んだりしちゃうかもしれませんね。

もし早く終わったら「できた!」「がんばった」という気持ちを受け止めてあげて、頑張ったねーと認めてあげましょう。
ただ、他のみんなは制作中であるので、静かにしていることを伝えてあげてください。
静かに休憩しててもいいよ、なんて声かけしてあげてもいいかもしれませんね。
休憩する中で、もっと発見する場所をみつかったら、もっと描き始めるかもしれません。

もう描くところがないよ、なんてお子さんには色を塗ってみるのをおすすめするのもいいかもしれません。

もうこのモチーフは描きたくない 他のもののモチーフを描きたい なんてこともありますので、一緒にモチーフを静かに探してあげるのもいいですね。

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○イメージで描く
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まず課題の狙いを話して、今日はイメージして描くのではなく、よく観察をして目に見えるものを描くよう伝えましょう。

例えば「影の色って黒かと思ったけど、よく見ると青も入っているね!」など興味を持たせるような言葉で促しましょう。

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○描きたがらない
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まずは理由を聞きましょう。
難しいから描きたくないという場合は、「目的はよく観察をして描くことなので、うまく描こうとするのではなく、見えるものをそのまま描けばいいんだよ」と伝えましょう。