たてながの絵

★動画 11分14秒
★動画+制作時間目安 70~90分

☆「たてなが」の絵にちょうせん!たてながの「構図(こうず)」を考えながらかいてみよう!
☆掛け軸のような縦長の絵の構図、余白などを考えながら描きます。
そして、書初めや水墨画について触れながら、黒い絵の具だけで描き上げていきます

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使うもの1=教材セットに入っているもの

◯今回送られてくるものはありません

使うもの2=お家で準備していただくもの

◯たてながにつなげるための紙と練習用の紙  4〜5まい

◯のりかセロハンテープ
◯はさみ
◯筆せんバケツ
◯ぞうきん
◯アクリル絵の具セット
○書道用の筆を使いたい人は使ってもOK(さいごはしっかりあらいましょう)


始める前のじゅんび

○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう

参考資料

Yosa Buson (Japanese, 1716–1783)
Flowers in a Wicker Basket,
Japan, Edo period (1615–1868)
Hanging scroll; ink and color on paper; Overall with mounting: 73 3/4 × 15 1/2 in. (187.3 × 39.4 cm) Image: 84 1/4 in. × 11 in. (214 × 27.9 cm) Overall with knobs: 17 5/8 in. (44.8 cm)
The Metropolitan Museum of Art, New York, Gift of Florence and Herbert Irving, 2015 (2015.500.9.18)
http://www.metmuseum.org/Collections/search-the-collections/78134

Soga Shohaku (Japanese, 1730–1781)
Lions at the Stone Bridge of Tendaisan, 1779
Japan, Edo period (1615–1868)
Hanging scroll; ink on silk; H. 44 7/8 in. (114 cm); W. 20 in. (50.8 cm); overall H. 79 in. (200.7 cm); overall W. 25 1/2 in. (64.8 cm)
The Metropolitan Museum of Art, New York, Property of Mary Griggs Burke (SL.8.2000.1.61)
http://www.metmuseum.org/Collections/search-the-collections/53410

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/42493

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/49091

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/49070

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/48988

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/816192

http://www.metmuseum.org/art/collection/search/671046

Bokurin Guan (Japanese, active 15th century)
Cicada on a Grapevine,
Japan, Muromachi period (1392–1573)
Hanging scroll; ink on paper; Image: 25 1/4 × 12 1/8 in. (64.2 × 30.8 cm) Overall with mounting: 57 5/16 × 15 1/2 in. (145.5 × 39.3 cm) Overall with knobs: 57 5/16 × 17 5/16 in. (145.5 × 44 cm)
The Metropolitan Museum of Art, New York, Mary Griggs Burke Collection, Gift of the Mary and Jackson Burke Foundation, 2015 (2015.300.58)
http://www.metmuseum.org/Collections/search-the-collections/53219

動画:たてながの絵

★動画 11分14秒
★動画+制作時間目安 70~90分

◆動画について 一度全部見てから作るのがオススメ

●動画1:たてながの絵の基本的な制作過程と墨絵について

2:48 じゅんびするもの
3:12 たてながの紙を用意しておこう
4:19 練習しよう!
7:24 エスキース(下絵)をかいてみよう
8:50 本番の紙にかいていこう

●動画2:構図について

0:25 構図について
0:53 横長と縦長の違い
2:25 縦長構図はどう描く?



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せいさくのしかたピックアップ

その1

まずはたてながの紙を用意しよう

 

書初めの紙がある場合はつかってもいいよ

 

画用紙などのあつみのある紙はセロハンテープでつなげるのがオススメ


その2

半紙などのうすい紙はのりでつなげるのがオススメ


その3

まずは練習用の紙に練習してみよう!

紙パレットや牛にゅうパック、いらない空きようきなどに黒い絵の具を出して、太い線や細い線などをかいていくよ


その4

かすれさせたいときはお水をあまりつけずにかくよ

 

長い線を描きたいときにはお水と絵の具をしっかりまぜて…

 

うすーくかいたり、ぼかしてみたり、お水の上からかいてにじませたりと、いろいろためしながらかいてみよう!

 

細い筆(面相筆)で細くかく練習もしてみよう


その5

今度は本番より少し小さなサイズにエスキース(下絵)をかいていくよ

 

紙をたて半分におって、はさみで切ろう

 

何をどのようにかくか、どこにどんな大きさでかくのかを考えながらかいてみよう!

 

絵の具のこい・うすいや、強弱もつけられたらやってみよう!


その6

構図のポイントとして、あえて描かない部分を作ることで空気や雲などが表現できるよ。

また右上に描いたら左下に描くように、対象の位置に描くとバランスがよいね。


その7

構図(こうず)が決まったら、いよいよ本番だよ!

 

遠近感を出したい場合は、遠くからかいていくといいよ

 

遠くはあわく、真ん中は少しこく、近くはよりこく、大きくかいていくよ


その8

さいごに自分の名前を入れたり、掛け軸(かけじく)のようにしてかざってもいいね!


 



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保護者様へ

今回は『たてながの絵』に挑戦です!
かけ軸をイメージしてもらうとわかりやすいかと思いますが、縦長の作品は『構図(画面に対してのモチーフの配置)』について、実はとてもよく考えられています。

絵を描く際には、まず描きたいものの形やイメージを決めてから、横長もしくは縦長のどちらの構図が適しているのか決めますが、今回はあえて先に縦長の紙に描くことを提案することで、その枠に合ったモチーフの形や構図を意識してもらうことを目的としています。
地面からずぅっと空高くまで続くような表現や、縦に長い形のものを描く際には、縦長の構図は表現をより効果的に魅力的に見せることに適しているかもしれません。
上下に奥行きを感じるような表現も出てくるかもしれません。
まずはいつもと違う縦長構図の新鮮さ、面白さに興味を持ち、画面のどこに何を配置すると面白いか、美しいか、などを意識し感じながら描いてもらえたらと思います。

また、今回は新年の初めに描く絵でもあるので、新しく清らかな気持ちで取り組んでもらえたらと思い、墨を使う「書初め」と「水墨画」のお話もご紹介しています。
よりシンプルに構図や形の美しさを意識するために、モノトーンの表現も参考にしていただけたらと思います。
黒だけで描く、縦長に描くという枠組み、制限がある中で、技術的な部分や直感的な表現が作品に活かせるお手伝いができましたら幸いです。
(もちろんどうしても色を使用したい!という場合は彩色しても構いません。
 ※こんなときはどうしたらいいの?をご参照下さい。)

構図のバランスの美しさは「余白」の美しさでもあります。
いつもと違った「枠組み」のある中で、どれだけ構図が作品の印象を大きく左右するのかを感じてもらえたらと思います。

こんなときはどうしたらいいの?

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横にして描きたい
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今回は縦の構図の面白さを体感してもらうことがねらいのカリキュラムです。

いつもと違う制限のある中で、どのような新しい表現ができるか体感してもらいたいですが、どうしても横に長い構図で描きたいもののイメージがある場合は、縦長と横長、どちらも描いてもらうのはいかがでしょうか。
比べてみると全く違った印象になるかと思います。
実際に描いてみて、その違いを体感できたらより理解が深まることでしょう。

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色んな色を使いたい
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アクリル絵の具のセットを出していると、他の色も使いたくなるかもしれませんね。
動画では黒の濃淡で遠近などを表現する技をご紹介していますので、モノトーンの持つ独特の遠近の空気感や面白さを体感したい場合は、色は絞るのがオススメですが、どうしても他の色を使いたい場合は使ってもらって良いと思います。
縦長の構図の面白さを体感できていれば、どんな表現も魅力的になることでしょう。

黒色メインで描き、他の色を差し色程度に使う水墨画もありますので、1、2箇所程度色を差すのも面白い表現になるかもしれません。

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失敗しそうでこわい
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1枚きりだと思うと、ドキドキしてしまいますね。

でも、その緊張感も大事なエッセンスです。
緊張しながらも、ゆっくり落ち着いて描いてみましょう。

それでも失敗してしまったときでも慌てず、お水を含んだ筆でやさしく撫でて色を薄くしたり、他のものに変えてしまったりと工夫してみましょう。
目立たないように上から白い紙を重ねるのもありです。
修正不可能な場合は、もう1枚だけチャレンジしてもよいでしょう。

 



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みんなのさくひんしょうかい

★さつえい日:11月9日
★動画:5分12秒


※投稿の際、非公開に設定されますと、作品紹介動画でご紹介ができませんので予めご了承くださいませ