まるちゃん

★動画 11分51秒
★動画+制作時間目安 60~70分
☆みんなのまるちゃんはなにいろ?おおきい?ちいさい?なにに へんしんするのかな?
☆『まる』という形をきっかけに、おえかきを広げていきます
使うもの1=教材セット(トントンペト教室)に入っているもの
*今回は、お渡しする教材はありません。
次項の「使うもの2」の方をご確認の上、ご用意ください。
使うもの2=お家で準備していただくもの
○スケッチブックまたは画用紙
○クレヨン
○えのぐ
○ぞうきん
○筆洗バケツ(倒れにくい空き容器等でもOK)
始める前のじゅんび
○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう
動画:まるちゃん
せいさくのしかたピックアップ
その1
まずはすきな色のクレヨンをえらんで、スケッチブックにまるをかいてみよう!
どんな大きさにしようかな?
どこにかこうかな?
なにに へんしんさせようかな~?
その2
クレヨンでかけたら、おしまい!
にしてもいいけれど、さらにすてきにおしゃれにしたいときは、えのぐがオススメ☆
その3
えのぐとバケツを用意してね
えのぐセットに入っている小さな赤ちゃん筆が今回はオススメだよ~
まずはおふろに入ろうね~
その4
すきな色のえのぐの上でぐるぐる…
すきなところにぬってみよう!
お水が足りない時は、おふろにちょんちょん、と入ってお水を足してみよう
その5
色を変えるときは、おふろにしっかり入ってお筆をきれいにしてから
その6
クレヨンでかいたところがかくれちゃった!
えのぐがにじんじゃった!
そんなときはあわてず、ぞうきんでとんとん
その7
はみでちゃって直したいときはぞうきんでとんとんしたあとに、お水をつけたお筆でよしよししてあげてから、またぞうきんでとんとんしてみてね
その8
~おかたづけ~
えのぐがよごれてしまったときは、お筆とぞうきんを使ってきれいにしよう
その9
お筆もよく洗ってね
バッチリきれいになったかな?
チェックしてバッチリだったらふたをしてケースに入れてね
その10
バケツのお水を流すときはしっかり持って、ゆっくり歩いて流しに行こう
※えのぐがまだ乾いていない時は、しっかり乾いてからスケッチブックを閉じましょう
保護者様へ
今日は子どもたちにまるを描いてもらいました。
まるにもいろいろな形がありますね。大きなまる、小さなまる、連続したグルグルのまる、、
どんなまるでもOK!
うまれた『まるちゃん』が何かに変身!自由な発想でお絵かきをしました。
まるってとっても簡単な形ですよね。みんなが簡単に描ける!と思いきや、まるにも発達段階があるんです。
最初はクレヨンや鉛筆をもって大きなうずまきをぐるぐる
それがだんだんと小さなぐるぐるになり、一つのまるが描けるようになるのですがもう一つ難関が!!
それは円を閉じるということ。
まるが閉じられるということは、始まりと終わりの線が描けるようになるということ。これには腕たけでなく目の動きと連動した力が必要になります。
『まるをかく』
簡単なように聞こえますが、とってもすごい成長の結果、描けるようになっているんですね!!
今日生まれたまるちゃんたちを、たくさん可愛がっていただけたらと思います。
こんなときはどうしたらいいの?
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まるから発展し過ぎてしまった
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最初は『まる』を意識的に描いていても、制作が進んでいくうちにどんどん気持ちが発展してイメージが膨らんで、最終的にはきっかけの『まる』はどこへ・・・?
ということはよくあります。
その子なりのイメージの世界でどんどん広がっていったのでしょう。
大人は『まる』をきっかけにした場合の例などのイメージをある程度持っていたりしますが、子どもたちにとっては今動かしている絵の世界が全てです。
むしろ大きく発展していったことを思い切り褒めましょう。
「まるちゃんがどこにいったかわからないくらい、ものすごい世界になったね・・!まるちゃんは最初はどこにいたんだろう?」
など、最初のきっかけからの変化を教師も改めて聞きながら、子どもの世界がそこからどのように変化して広がっていったのかを理解して一緒に楽しんでくださると嬉しいです。
みんなのさくひんしょうかい
★さつえい日:2月16日
★動画:4分6秒
※投稿の際、非公開に設定されますと、作品紹介動画でご紹介ができませんので予めご了承くださいませ
円の描き方の考察 その1
子どもの絵の発達段階は子どもの指先、手首、肘、腕、肩の骨と筋肉の発達の仕方と関わりがあります。
未就園児さんや年少さんは手首や指先を器用に扱えないので、肘や肩の動きでぐるぐる描きをよくします。
年中、年長さんになってくると体の成長に合わせて手首や指先まで意識的に動かせるようになり、細かい絵が描けるようになったり、細かい作業ができるようになります。
円の描き方に注目すると腕を使った描き方、手首を使った描き方で違いが見えます。
さらに目の動きがペンやクレヨンの動きに追いついてくると始めと終わりが繋がった円が描けるようになります。
子ども達の成長は個人差があり円の描き方が分かるとよりお子様の成長の過程が分かり、成長過程が分かる事でより制作の様子を見守る事ができます。
円の描き方の特徴をまとめましたので、参考にしてください。
↓1歳11ヶ月男の子
円がまだ閉じきれていない時のお絵かき。ぐるぐる描きや腕を左右に動かす動作から生まれる痕跡を楽しんでいる様子。
↓2歳6ヶ月男の子
まだ円を描くという認識はなく、クルクル描く事に楽しさを覚えている。ペンで描いた痕跡を楽しんでいる様子。
円や波線を描く時の気持ちについて
まるを描く時、子どもはどんな気持ちでいるでしょうか。
曲線を描く時、人は比較的穏やかな優しい気持ちで線を引くことが多いようです。
子どもたちに人気のあるキャラクターは大抵まるで描けることが多いのも、
丸という形が安心感を抱かせてくれるからかもしれません。
幼稚園や保育園の中を見渡すと、驚くほどの円や曲線に囲まれていることが分かります。
対して、ギザギザの線を引く時はどんな気持ちなのでしょうか。
形状を現すとげとげという言葉に代表されるように、
イライラして、神経質になっている時に多く描かれます。
また、直線は円やギザギザと比べると、知的ですね。
まるなんて!と描きたがらない子がいたら、
もしかして今はとてもそんな穏やかな気持ちにはなれない!
というサインなのかもしれません。
普段のお絵かきの中に現れる円や線にも注目すると、
今その子がどう感じているのかを理解する手助けになります。
このカリキュラムの時だけでなく、
普段からどんな線を描いているのか、
いつも気にかけていきたいですね。