不定形からの発想

★動画 9分 27秒
★動画+制作時間目安 60~70分
☆【意味をもたない形】から、自分で自由に発想をするお絵かきです。
☆発想する力、ものごとを柔軟にとらえる力を育みます。
使うもの1=教材セット(トントン・ペト教材ありコース)に入っているもの
○両面おりがみ 4枚
※色はランダムです
使うもの2=お家で準備していただくもの
○スケッチブック(または白い八つ切り画用紙)
○おりがみ(トントン・ペト教材ありコースの皆さまは送付材料に含まれます)
○クレヨン
○のり
○おてふきタオル
動画
せいさくのしかたピックアップ
好きなおりがみを用意したら、まずは目をつぶって折ってみましょう。
おりがみが折れたら、すきなところでビリビリとやぶいてみます。
どんな形になったかな?
くるくる回してみてみましょう!
いろんな形ができたら、場所を決めてのりで貼っていきます。
のりで貼れたら、クレヨンでおえかきしてみましょう。この形は何に見えるかな?
おえかきをして、完成です!
保護者様へ
カリキュラム 不定形からの発想
「不定形」とは何でもなく、意味の無い形です。言い換えると、何にでもなる、何でもありな形です。
今回は折り紙を使ってみんなで不定形の紙を作り、発想遊びをしながら制作しました。初めから「白い紙に自由に描きましょう」と子どもに話すと、緊張して固まってしまう子もいるかも知れません。まず不定形に切った折り紙を使って「これ何に見えるかな」遊びをしました。その遊びの中で、私たち教師はたくさん会話をしながら、子どもたちの発想力や想像力を刺激して、リラックスしながら制作に移れるような空気を作ります。今回のカリキュラムは、作品として仕上げることが第一の目的では無いので、不定形の折り紙が何に見えたのか、何に変身したのかを、そのプロセスも含めてお話しを聞いてみて下さい。
こんなときはどうしたらいいの?
■目をつぶって折り紙を折れない
目をつぶって手を動かすのが怖い子もいるかもしれません。
今回のカリキュラムはヘンテコな形から発想、発展させることが大切です。
目をあけて角を合わせずに折ったり、
目をあけて 折り紙を見ないようにして折るなど
目をつぶることにこだわらずに、ヘンテコ折り紙を作ってみてください。
■角を合わせて折ってしまう
目をあける あけないに関わらず、どうしてもちゃんと折りたい丁寧な子がいます。日頃、折り紙を折り紙として使用する場合は、丁寧に角と角を合わせて折る事が普通だからです。いつもと違うことをすることは少し勇気のいる子もいて当然です。
今日は特別、違う使い方をする と言うことを お話してみてください。また、きちんと折ってしまっても、やぶいてみたら、おもしろい形ができるかもしれません。何枚かやってみたら、分かってくるかもしれませんし、一緒に作って、発想できそうな物をプレゼントするのも良いでしょう。この部分に焦点をあてず、楽しんで制作してみてください。
■自分のこの形を作りたい と言う意思が強く、意図的な形を作ってしまう
この場合も、作りたい物を尊重してあげましょう。その思いが達成した後に、不定形の物をプレゼントして少し発想してもらったり、違う紙に制作をもう一度やってみても良いかもしれません。
無理にカリキュラムのねらいを押しつけて、制作を嫌な気持ちで行わないようにしてあげてください。
意図とした形だけど、はさみで切りたいところを手で切ってみた。
自分の描きたい物に、破いた折り紙を装飾として使用してくれた。
それだけでも、その子にとってこのカリキュラムのねらいは達成されています☆
■発想ができない 思いつかない
悩みすぎてしまう子 すべての形が同じ物に見えてしまう子
等なかなかスムーズに発想できない事も多くあります。
紙を回しながら、ゆっくり形を見ていく遊びを、時間をとって楽しみましょう。この時間が一番大切です。何かの形にならなくても、
その時間がもてたらOKです。
お顔をかいて ヘンテコちゃんができるだけでも、いつもと違う形とふれあえたと言うことは 新しい経験として とても大切です。
レッスンをする際に注意する点 ※先生のみ閲覧ページ
■このカリキュラムでは、手順がある 使用する道具(使用しない道具)がある という部分も ポイントです。
はさみが好きな子は 折り紙をはさみで切りたいと 思うかもしれません。自由に絵が描きたい子は 作ったヘンテコ折り紙を使用したく無いかもしれません。
ですが、禁止を強く伝えるとつまらなくなってしまう事もあると思います。レッスンの最初から、今日はミッション(ゲーム)があるという教室の雰囲気作りが大切です。今日ははさみは使わない、今日はヘンテコさんを変身させよう!という空気を作り、その中でもどうしてもはさみを使いたい、自由に描きたい子達がいた場合に個々でコミニュケーションをとりながら対応できるようにできたら良いと思います。