じゆうそうが

★動画 9分35秒
★動画+制作時間目安 60分〜70分
☆くれよん、えのぐ、カラーペン、すきなどうぐで、かきたいものをかいてみよう!
☆子ども自身で、好きな画材を選び描きたいものを見つけて、自由に画用紙に表現していきます。
使うもの1=(トントン・ペト教室)教材セットに入っているもの
*今回は、お渡しする教材はありません。
次項の「使うもの2」の方をご確認の上、ご用意ください。
使うもの2=お家で準備していただくもの
○スケッチブックまたは画用紙
○クレヨン
○カラーペン
○絵の具セット
○水バケツ
○ぞうきん
*水バケツは倒れにくい空き容器等でもOKです
始める前のじゅんび
○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう
動画
おともだちの制作の様子
保護者様へ
今日は自由想画を描きました。
夏休み明けの時期、久しぶりに始まった幼稚園で、赤ちゃん帰りをすることもあるでしょう。
美術教室は安心できる空間です。ありのままを受け止めてもらえる空間です。自分のありのままを認めてもらえると子ども達は安心感が得られ、納得行くまで試行錯誤出来るようになります。それは成長のチャンスです。
更に、今回行った自由想画というカリキュラムは、決定力を伸ばして行くことも狙いとしてあります。安心できる美術教室という空間で、描きながら考えるライブ感も大事にし、子供達には自分で画材を選ぶ所から初めて貰いました。
自分で考え、自分で表現した自分だけの世界。それは世界でたった一枚の大切な成長の軌跡です。
制作後、保護者の皆さまが子ども達が描いた作品について沢山お話しを聞いてみる、コミュニケーションを取る事もとても大切な事です。
スケッチブックを見返し「こんなに描ける様になったの!凄いね!」と褒めてあげたり、「今日はどんな絵を描いたの?」と絵を通してお母様から沢山褒めて認めてもらえる事や興味関心をもってもらえることで、子供達は自己肯定感を得て自信が付き、次はどんな絵を描こうかな!と新しい事にチャレンジする原動力となります。
是非今日は一緒に絵を見て、お子様と沢山お話ししてあげて下さい。
こんなときはどうしたらいいの?
◯ぐるぐる描きをずーっとしている。
「わあ!」「お〜!!」「気持ち良さそうだね〜!」「ぐるぐる、わあわあ、(目や頭がぐるぐるに合わせて回る)」など、その子のぐるぐるに共感したり、体感に一緒に入っていくようにするなどして、寄り添ってみましょう。自分のやっていることを面白がってくれるということがわかると、安心して絵が描ける心境につながります。思い切りぐるぐる描くことを楽しみきることで、次のお絵かきの楽しみにつながるかもしれません。
◯描いた上から絵を汚して消している。
「よごし」(絵を汚くする、ごしごしこすって汚すなど)は子どものイライラを表すと言われています。欲求不満、嫌なことがあった、優しくしてほしい、いじめられた時などに「よごし」をします。よごしは、無意識にお母さんを呼んでいるサインであると言われています。
「びじゅつのまほう2 」より抜粋
実際にどのように声掛けしてあげるでしょうか?
「わあー、気持ちよさそうだね~!ぐるぐる、ごしごし、なんだろう?どう?もっとやってみる?」など
子どもに寄り添う気持ちで聞いたり、おかわりのコピー用紙などを渡してあげるのもいいかもしれません。
無意識のイライラや攻撃性が、絵を描くことにより発散され、情緒が安定します。
◯描かない。
描かない時には描かない理由があります。
描きたくない気分、何を描いていいかわからない、上手く描けるか不安、など様々な理由が考えられます。描かない子どもを前に、描かせようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、描きたい気持ちになったらでいいよ、という姿勢で待ちましょう。その間に、クレヨンくんで遊んだりお話しを聞いたりしてリラックスした雰囲気を作りましょう。
何か形を描かなくても、クレヨンを持って線を引くだけでも大丈夫、クレヨンくんとお散歩してみる?走ってみる?飛んじゃおうか!など描く前の準備体操として遊んでみるのもいいでしょう。
今回描けなくても、なんとなく楽しかった気持ちが残るだけでも次回やってみようという気持ちになります。
描かせようと焦るのではなく楽しく遊んでいるうちに描けてしまったという雰囲気作りができるといいです。
◯ちょっと描いてどんどんスケッチブックをめくって描きたがる。
その子の絵についてお話を聴いてみましょう。まずはなにを描いたのかを聴いてみましょう。質問したり話しているうちに絵の中のお話が展開してくるかもしれません。そしたらまた描き加えてもらいましょう。
発散が足りない子や、年少さんは何枚も描くことが必要な場合もあります。そんなときはコピー用紙を用意し、気がすむまで気前よく紙をおかわりさせてみましょう。描くたびに何か変化が起こるようでしたら、その変化に気づいていることを言葉で伝えましょう。
◯字をいっぱい描く。
覚えたての頃などによく画面に字や数字などを書く事があります。受験期の幼児にも字が現れる事があります。子どもにとっては「みてみて、こんなに書く事ができるんだよ。ほめてほめてー!」という素直な気持ちが意識の中にあります。
コピー用紙などにたくさん書かせてあげることで気持ちが満足していきます
◯同じクレヨン一色でどんどん描き進める。
黒や青、紫などで描いていたり、色を使っていなかったりすると、心配になる保護者の方もいらっしゃいますね。
色には子どもの感情が溶け出しており、心理的に色の意味を考えることは容易に出来るでしょう。
しかし、重要なことは、心理分析だけではありません。
むしろ、黒や茶色で塗りつぶすことで、甘えたい気持ちを発散し、子どもたちはスッキリしている場合も多いです。
子どもたちが安心して制作できる環境を整えてみましょう。「ありのままを出しても大丈夫」と思える環境や信頼関係が表現活動には大切です。