えんぴつお絵かきパック

★動画 14分38秒
★動画+制作時間目安 60〜70分
鉛筆で描ける様々な表現を見つけていきます。
今回は、背景の表現での「効果背景」に着目します。
漫画!で見られる。あの技法!練習しましょう!
使うもの1=(トントン・ペト教室)教材セットに入っているもの
使うもの2=お家で準備していただくもの
◯鉛筆セット または 鉛筆
◯消しゴム
◯スケッチブック または 画用紙サイズはどんなのでも大丈夫です。
◯なくても制作できますがあるといいもの、定規(短いもの10cm〜15cm程度)
始める前のじゅんび
○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう
せいさくのしかたピックアップ
今回はこちらの用紙をもとに制作していきます。
用紙が印刷できなくても、動画やレッスンをしながらスケッチブックや画用紙で代用して大丈夫です。
その1
プリントの技法を鉛筆と消しゴム、ティッシュなどで制作していきます。
★それぞれの技法について
①集中線
驚いたときや、注目させたいものがあるときに用いられます。
外側から真ん中にかけて、シュッと線を引いていきます。
紙を回しながら描くことで、より安定した線が描けます。
②効果線
物が走ったり、速く動いたりしているように見せるときに用いられます。
プリントではボールを描いてみます。
ボールを描いて、ボールに少しかぶせるように線を横にシュッと描いて行きます。
③アオスジ
ショックなときや具合が悪いとき、疲れた時の描写に用いられます。
頭の上から少しかぶせるように、雨のような線を何本か描きます。
ぼかし等を合わせて使うことで、より雰囲気の出る表現になります。
④ぼかし
霧やグラデーション、ふんわりとした雰囲気を使うのに用いられます。また高学年になるとデッサンにもよく使われます。
鉛筆を横にして塗りつぶしたあとに、ティッシュでぼかしたいところをぼかしていきます。
⑤塗りつぶし
鉛筆を横にして塗ることで、均一な暗さで塗ることができます。
大きい紙を一気に均一に塗りつぶしたいときにおすすめです。
⑥消しゴム
鉛筆で塗った上から、消しゴムで線を描いていきます。
線を引いたり、消しゴムを少しトントンと叩くことで明るさを調整することができます。高学年のデッサンでも、明るさを調整するために用いられます。
⑦アミカケ
漫画などでも用いられるテクニックです。
線を違う方向から何本も重ねてグラデーションなど、背景の雰囲気を作るのに用いられます。
⑧集中線②
①で行ったものとは別で今度は真ん中から、そとが外側に向けて線を引いてみます。漫画やイラストなどでも爆発シーンや物が激突するシーンなどの激しい描写で用いられます。
その2
裏面に、またはスケッチブックに絵本や昔話などのワンシーンを、その1で使用したテクニックを使用して描いてみましょう。
(例その1:おむすびころりん(お爺さんのおむすびが転がっていくシーン))

↑
アルバム投稿はこちら
上のボタンをクリックしてね
保護者様へ
鉛筆で描ける様々な表現を見つけていきます。
今回は、背景の表現での「効果背景」に着目します。
絵の中の背景には、描かれる題材に合わせて様々な見せ方の工夫ができます。描く背景には大きく分けて2つの種類があり、時や場所など具体的なものと、気持ちや雰囲気などの情感的なものがあります。その中で情感的な背景(効果背景)を描いてみましょう。
背景は、描きたい題材の事情や世界観をより分かりやすく演出できる部分です。特に人物の心情を描くことの多い漫画では「効果背景」として、シンプルな技法の組み合わせから、様々な種類の効果背景が生み出され使われています。
鉛筆だけでも豊かな心情を表現できる可能性、背景から伝わる情感を感じとる体験や、表現技法の工夫を見つける時間になると良いですね。
こんなときはどうしたらいいの?
●上手にできずイライラする
まずは知っているキャラクターの漫画を観察してみましょう。
プリントにあることがこんなところにも使われている!という発見やプリントにはない表現も見つけられるかもしれません。
いつもはキャラクターに集中してしまいがちな漫画の表現、効果部分ですがそこに注目できるだけでもお子様の視野が広がった証拠です!
見つけられたら気に入ったページを効果を含め真似して描いてみましょう。
ご家族の励ましや発見した時「すごいね!」などの言葉がけは、お子さまの意欲につながります。まずは楽しく真似して描いてみましょう。
●模写ばかりする
今回のカリキュラムは鉛筆の使い方、及び表現方法を広げるところにあります。
漫画の絵柄にもよりますが、まずは真似するという工程はこれからも絵を描く上で重要と考えます。
何においてもそうですが、絵画の歴史の中でも、ほとんどが誰かの表現に影響を受けて現代まで繋がっています。
子供たちは、たくさんの物を見て、経験して自分のものにしていきます。
。
模写は「真似」ですからここはどういうふうに描いているんだろう、描けばいいだろうと考える有意義な時間だと思いますので思いっきり描いて欲しいと思います。
力をつけていくうちに自分でも描いてみたい!と思える時が来るでしょう。まずは知るところからも良いルートだと思います。