じゆうそうが 2021/2

★動画 1分程度
★動画+制作時間目安 60-70分

今日のお絵かきは自分で自由なテーマで、自分の選んだ道具で、自分の選んだ技法で描きました。
今回の自由想画は学年で最後の自由想画となりますね。
自由想画は「自由に想って描く」ことです。
どんな道具を使ってみる?
どんなことを描くのかな?
どんなふうに描くのかな?
自由想画において自分が選択して決めて行動した事は全て素晴らしい!です。

芸術による教育の会では『自由想画』といって、とても大切なカリキュラムだと思っています。

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使うもの1=教材セットに入っているもの

今回は送付材料はありません。

使うもの2=お家で準備していただくもの


○スケッチブックまたは画用紙
○クレヨン
○カラーペン
○絵の具セット
○水バケツ
○ぞうきん
○その他使いたいお道具なんでもOK


始める前のじゅんび

○エプロンはつけたかな?
ない場合はよごれてもよいふくをきよう
○つくえの上やテーブルの上にシートをしいておこう

動画:じゆうそうが について

★動画 1分40秒ほど
★動画+制作時間目安 50分ほど +10分お片付け

◆動画について 一度全部見てから作るのがオススメ

導入のみの動画となっています。
本来ですと
導入と制作の部分も合わせたものを動画としてご紹介することとなっておりますが、今回はあえて導入のみの導入のみとなっております。

普段のレッスンでも自由想画は 見本を描いたりするなど絵の描き方を具体的にはおこないません。

それは指導者が生徒の目の前で描くと生徒側に大きな影響を与えてしまうからです。

大人、指導者側の「描いてほしい」という指導者側の都合、大人の都合を無意識に押し付けないように語り掛けをしていきましょう。長々と無駄に長く喋りかけると「こう描いてほしい」と誘導することにつながってしまいます。

子どもたちの「想い想いの自由に描く」ことを大切に受け止めていきたいですね。

 



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せいさくのしかた 声かけのポイント

自分の選んだ道具で、自分の選んだ技法で描きます。
どんな道具を使ってみる?
どんなことを描くのかな?
どんなふうに描くのかな?
自分で選択して決めてみましょう。

子どもたちに、どんな言葉がけをすると良いでしょうか?
今、その子に必要な言葉がけはなんでしょうか?

以下のポイントが手掛かりになるかもしれません。


○共感

「そっか〜」「なるほど!」「◯◯ちゃんは、〜〜〜って思ったんだね」「うんうん」「そうだね!」「その気持ちわかるな〜」など


○感動

「わあ!」「おおお!」「すごーい!」「え〜〜!!」「ひゃー!」「すてき!」「素晴らしい!」など


○具体的に褒める

どんな風に塗っているか、ストロークの速度、強弱、筆致はどうか、どんなおしゃれをしているか、どんな表情を描いているか、どんな色使いをしているか、細かく描いているのか、ゆったり描いているのか、どんな設定があるのか、どんなストーリーがあるのか、など、よく見て、よく聞いて、気づいて、伝えましょう。


○展開を促す

十分な満足感を味わった後や、終わったと思っている子に次の展開を提案してみます。
ストーリー性のある絵を描く子にはそのお話を聞いてみます。おもしろがってみたり質問してみたりやりとりしてみましょう。
また、ほかにも「絵が完成した◯◯ちゃんにはとっておきの筆わざ教えちゃおうかな…」などと興味を持たせ、白いクレヨンでやるはじき絵や、ウェットインウェット(にじみ絵)、カラーペンのにじみ絵、パレットを使って綺麗に色混ぜする方法、作った色を絵に活かすことなどをやってみせると良いでしょう。
折り紙を使って仕掛けのある絵を提案するのもいいかもしれません。


○相談にのる、一緒に考える

手が止まっている子がいたり、困ってそうな子がいたらまずはよく話を聴いてあげましょう。先生が答えを出す必要はありません。となりのお友達にも「どう思う?」と聞いて相談にのってもらうのも良いでしょう。


○興味を持って質問する

「◯◯ちゃんの絵、すごく気になるな〜お話聞かせて!」「この子はだ〜れ?」「この子は何しているところ?」など興味津々に聴いてみましょう。


○アイ(自分)メッセージで感想を伝える

「先生は◯◯◯っておもうよ」「先生は◯◯◯がうれしいな(あるいはかなしいななど)」など、「“自分は”こう思う」という言い方で伝えると気持ちの押し付けにならず、スッと相手の気持ちに届くことがあります。




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保護者様へ

3学期になり、もうすぐ、子どもたちは学年があがり、また新しい年度が始まります。
年長さんは、小学生になることへの期待や不安も大きいことでしょう。

本日は、これまで培ってきた、子どもたちの総合的な能力を引き出し、年間を通しての1つの節目として自由想画のおえかきをしました。

子どもたちにも、今まで美術に通って、どんな力がついたのかを話したり、聞いたりして『頑張った』ことをしっかりほめ、良い意味でのプライドを持ってもらいたいと思います。

~みんなは びじゅつの まほうつかい!!~
例えば、『みんなはいつも絵を描くとき、折り紙を貼るときも、どんな色にしようかな、混ぜたらどんな色になるかな、どの組み合わせにしようかな』とか美術教室でやってきたよね?

そういうことをたくさんしていると、ステキな色の組み合わせを選ぶ力とか、似合う色に気づく力がついてくるんだよ。ママのお洋服選ぶときも、お茶わんどれにしようかしら、って選ぶときも、いろんなときに役立つんだよね!これが「びじゅつのまほう」なんだよ!!というように。

美術で身につく力は、外側からは見えにくいかもしれません。答えのある算数や英語のように分かりやすいものではないからです。

ただ、毎週、美術教室に通って、『自己表現』の場を作っていただいたことで、手や指、肌を通しての感覚機能、美的センス、創造性、社会性、協調性など様々な能力が育まれていることは間違いありません。

自由想画は子どもたちの『今』がそのまま表れます。そして、まだ言語未発達の子どもたちの言葉にできない無意識の心もそのまま絵の中に溶け込んでいきます。

日常の不安や葛藤、イライラやモヤモヤもすべて、絵を描くことですっきりするのです。

私たち大人は、子どもの内側から表出したものに、注文をつけたり、もうちょっとこうしたら、などと余計なアドバイスをしたりする必要はありません。ただ、興味をもっていっぱいお話を聴いて受け止めるだけで、子どもたちは『自分で決めて描ける子』になります。

ぜひ今日も子どもたちの絵の工夫にいっぱい気づいて声をかけていただけると嬉しいです。

こんなときはどうしたらいいの?

◯ぐるぐる描きをずーっとしている。
「わあ!」「お〜!!」「気持ち良さそうだね〜!」「ぐるぐる、わあわあ、(目や頭がぐるぐるに合わせて回る)」など、その子のぐるぐるに共感したり、体感に一緒に入っていくようにするなどして、寄り添ってみましょう。自分のやっていることを面白がってくれるということがわかると、安心して絵が描ける心境につながります。思い切りぐるぐるを楽しみ切って、次のお絵かきの楽しみにつながるかもしれません。

◯描いた上から絵を汚して消している。

「よごし」(絵を汚くする、ごしごしこすって汚すなど)は子どものイライラを表すと言われています。欲求不満、嫌なことがあった、優しくしてほしい、いじめられた時などに「よごし」をします。よごしは、無意識にお母さんを呼んでいるサインであると言われています。
「びじゅつのまほう2 」より抜粋

実際にどのように声掛けしてあげるでしょうか?
「わあー、気持ちよさそうだね~!ぐるぐる、ごしごし、なんだろう?どう?もっとやってみる?」など

子どもに寄り添う気持ちで聞いたり、おかわりのコピー用紙などを渡してあげるのもいいかもしれません。

無意識のイライラや、攻撃性が、絵を描くことで発散・情緒の安定がされる。絵には、そんな浄化の力があります。

◯描かない。
描かない時には描かない理由があります。

描きたくない気分、何を描いていいかわからない、上手く描けるか不安、など様々な理由が考えられます。描かない子どもを前に、描かせようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、描きたい気持ちになったらでいいよ、という姿勢で待ちましょう。その間に、クレヨンくんで遊んだりお話しを聞いたりしてリラックスした雰囲気を作りましょう。

何か形を描かなくても、クレヨンを持って線を引くだけでも大丈夫、クレヨンくんとお散歩してみる?走ってみる?飛んじゃおうか!など描く前の準備体操として遊んでみるのもいいでしょう。

今回描けなくても、なんとなく楽しかった気持ちが残るだけでも次回やってみようという気持ちになります。

描かせようと焦るのではなく楽しく遊んでいるうちに描けてしまったという雰囲気作りができるといいです。

◯ちょっと描いてどんどんスケッチブックをめくって描きたがる。
その子の絵についてお話を聴いてみましょう。まずはなにを描いたのかを聴いてみましょう。質問したり話しているうちに絵の中のお話が展開してくるかもしれません。そしたらまた描き加えてもらいましょう。

発散が足りない子や、年少さんは何枚も描くことが必要な場合もあります。そんなときはコピー用紙を用意し、気がすむまで気前よく紙をおかわりさせてみましょう。描くたびに何か変化が起こるようでしたら、その変化に気づいていることを言葉で伝えましょう。

◯字をいっぱい描く。

覚えたての頃などによく画面に字や数字などを書く事があります。受験期の幼児にも字が現れる事があります。子どもにとっては「みてみて、こんなに書く事ができるんだよ。ほめてほめてー!」という素直な気持ちが意識の中にあります。

   コピー用紙などにたくさん書かせてあげることで気持ちが満足していきます

  ◯同じクレヨンで一色でどんどん描き進める。
黒や青、紫などで描いていたり、色を使っていなかったりすると、心配になる保護者の方もいらっしゃいますね。

色には子どもの感情が溶け出しており、心理的に色の意味を考えることは容易に出来るでしょう。
しかし、重要なことは、心理分析だけではありません。
むしろ、黒や茶色で塗りつぶすことで、甘えたい気持ちを<発散し、子どもたちはスッキリしている場合も多いです。

子どもたちが安心して制作できる環境を整えてみましょう。「ありのままを出しても大丈夫」と思える環境や信頼関係が表現活動には大切です。



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