祈り

ミクストメディア
硝子
アクリル絵の具
ペンキ
25.5cm× 31.5cm
【売約済み】

つねお先生は、いつもガラスやアクリル板等の透明な板にお絵描きをしています。

以前はみんなと同じようにキャンバスや画用紙、そして板等に絵を描いていました。
ただ、キャンバスで絵を描いていて、いつも不思議に思ったのは、1番最初に描いた線や色がどんどん描き進めて重ねていくうちに、見えなくなってしまうものがでてきて、とても残念だな、と思ったり、もし自分がその色や線の立場だったら、「ちょっと!隠さないで!ぼくここにいるよ」と隠れてしまうのってちょっと寂しいなと思ったのがきっかけでした。

透明な板やガラスに描くと最初に描いた線や色や絵は、裏から見返すとしっかりと残って存在を僕に教えてくれます。
「気づいてくれてありがとう、もう大丈夫だよ。また思い出したら見に来てね」

自分が制作を進めていく中で、時折裏から絵を見返して最初の気持ちに戻れたり、また元のおもてに戻って絵を描き進めたり、やっぱりひっくりかえして裏側から制作を進めたり、裏も表も行ったり来たり・・・それはまるで過去や未来、現在を制作の中で行き来できるような気持ちでとても不思議なタイムマシンになったと思って、こういう絵を描いています。

あと、透明板で描くところの良いところは、描いていない余白の部分が透明なので、飾る場所、壁の背景次第で、見え方や印象が全く変わるところ、完成は常に1つじゃない、答えは1つじゃないというところが、今の自分の大事にしているところと、とても重なるからです。

作品が作者の手から離れ、購入者や展示場所によって作品がまた違う価値を持って生まれかわる瞬間です。それも作者としてとてもワクワクする出来事です。

そしてつねお先生はここ数年、抽象画に戻ってきました。

絵を描く形も、わかりやすい具体的なモチーフの形はどんどんと消えてしまいました。色数も少なくなってきました。

単純な線や形や色そういった【時間】や【想い】を表現できないかチャレンジしています。

今回のタイトルは  祈り というタイトルです。

絵が仕上がったときに、この絵をずっと見つめあったときに、そのことばが浮かんできました。

過去、今、そしてこれからの未来。
時の経過。時空の重なり。
自分がテーマにしているキーワードでもあります。

そんな自分の大事にしている想いに、祈りたいと言う気持ちかもしれません。

  • 2023
  • Administrator
  • 公開(WEB美術館に公開)
祈り



18 件のコメント

  1. ゆかり (子どもの森)

    つねおせんせいの絵を見れてよかったです!😊
    ゆかりより

    自分も子どもと一緒に透明板にお絵かきしてみたくなりました!
    作品展の会場で影遊びをしたあとに先生の作品を拝見したので、壁に映る影も作品の一部みたいに見えて素敵でした
    ゆかりの母より

    1. つねお先生 先生

      ゆかりちゃんへ
      見てくれてありがとう。
      先生もゆかりちゃんの絵を会場で一緒にじっくり見れてとってもうれしかったです!

      お母様へ
      本日はご来場くださりまことにありがとうございました。
      作品にもコメント送ってくださり、心から感謝です!
      透明だからこそ、味わえる面白さですよね、背景に移り込む影や、背景の壁の色でも作品の印象がガラッと変わってくるのも魅力的ですよね^ ^

    1. つねお先生 先生

      本日はお会いできてすごく嬉しかったです!
      作品も見せてくださって嬉しく思います。

      また、先生の作品にもコメントを送ってくださりありがとうございました!
      minkyさんの作品のクオリティーの高さには驚かされました!あの作品のおしゃれさ、かっこよさは先生よりもすごいですよ!

    1. つねお先生 先生

      kokoちゃんコメントありがとうございます!
      そうなんです、この影が特徴的なのも、透明のガラスに描く面白さの1つです^ ^
      天気の良い日にお家の窓にお絵描きするとその絵の影が床に写り込んだりしてまた綺麗ですよ〜〜〜(^_^)
      窓の描くときは勝手に描かず、おうちの方に相談してくださいね。
      窓に描ける キットパス というクレヨンがおすすめです。