皆さんこんにちは!美術教室の笠木です。
今日も暑いですね!さて、先週6月23日(水)に 幼稚園の先生向けの絵画造形園内研修を
行いました。幼稚園の先生たちも、いろんな研修を受けて子どもたちの成長のために
沢山の勉強をされています。その熱意にはいつも頭が下がります。
これまでも幼稚園さんで何度か研修を行わせていただいておりますが、今回は【もっと知りたい、フィンガーペイント】というお題目で行いました。
フィンガーペイントってただの ぬたくり、発散のイメージがありますが、それだけではない子どもたちの情緒にも連動するふか~い意味があるんです。
子どもたちはなすりつけ、こすりつけから絵を描くことを始めます。自分の手あとが残ることに
驚き、喜び、もっとかきたい、とどんどん広げて描いていくのです。
それは自分の生きている証でもあり、存在を示すメッセージでもあります。
また、赤ちゃんの時は、汚すことでお母さんが駆け寄ってくれました。【汚し】はお母さんを
呼ぶサインでもあり、無意識的に赤ちゃんに戻れる時間です。フィンガーペイントというアートとしての時間の中で、普段 ダメ!と言われている【汚し】を許されることで、子どもたちは退行しながら本来の自分自身を取り戻すといわれています。
そして気持ちが落ち着き情緒が安定することで自発的に自立するといわれています。
先生たちからは、フィンガーが苦手な子たちへの対応は?色は何色からがいいのか?などいろんな
質問がありました。実際に先生たちにも子どもたちと同じようにフィンガーペイントを体感していただくことで気持ちよさと気持ち悪さなどいろんな体感が残ったのではないかと思います。
幼稚園の中でもフィンガーペイントやボディペイントなどダイナミックな活動がいろいろ取り入れられ工夫されているのは子どもたちにとっても保護者様にとってもありがたいことですね!
たちばな幼稚園さんの先生たちの頑張りに拍手です!
投稿日 : 2021年6月28日