子どもが描く棒人間と オリンピックのピクトグラム

毎日暑いですね〜

美術教室の皆さんはオリンピック観ていますか?

オリンピックの開会式のピクトグラム面白かったですね。私もリアルタイムで開会式を観ていましたが、後半のピクトグラムには笑わせてもらいました!

 

ピクトグラムの動きを見ていて思ったのですが、まさに子どもが描く棒人間みたいじゃないですか?

 

なぜ子どもが棒人間を描くのか?

 

それは人間の『動き』を表したいからです。描きたいものを思いついたら、顔とか、服なんて細かい描写はまどろっこしくて描いていられません。

 

棒人間の表現はダイレクトに人間の動きを表すことができ、合理的で理にかなっているのです。オリンピックピクトグラムも選手が行うその種目が、「一番わかる動きの瞬間」を切り取ったものです。そして顔やユニフォームなどの情報を削ぎ落とすことで、一番見せたいものが伝わってきます。

 

子どもの描く棒人間も同様に一番見せたい動きを描いた結果、そういう表現となったというわけです。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

この下の絵は桜の樹の下でわーいとしています。桜の花びらが散る中、手を挙げた瞬間の動きをよく表しています!ステキですね!

 

こちらの絵は無人島に自分がいるそうです!無人島でまさにサバイバルをしているところでしょうか?カラーペンを持った手がびゅんびゅんと動いて、絵の中を冒険しながら描いているのが伝わってきます!

 

「棒人間じゃなくって、ちゃんとした人間を描いて!」と大人は考えてしまいがちですが、子どもがなぜ棒人間を描くのかが分かると、その表現の世界の見え方が変わると思います。

 

誰に教わったわけでもない『動きの表現』が棒人間なんですね!

 

最後に・・・うちの息子に「棒人間描いて〜」とお願いしたら、描いてくれました。

太陽の塔のポーズ! 何故!?


blog みさと先生のブログ投稿