春、新しい生活がスタートし、そしてGWと長期のお休みもある時期ですね。
これをお読みいただいている皆さまも、新しい生活がスタートして、わくわくする気持ち・少し緊張する気持ちなど、普段と違う心もちの方もいらっしゃるでしょうか。
子ども達も同じようです。
環境の変化は、嬉しくもあり、先のみえない不安や緊張もあるのでしょう。
美術教室でも「あれ、この子なんだかいつもと様子が違う」と感じるのは、春が多いです。
この間まで具体的に描いていた子の絵がぐちゃぐちゃ描きになったりします。
そんな時には「絵がぐちゃぐちゃ描きになってもとめない、イライラもやもやの発散を思う存分してもらう」ようにしています。
これは、ためていた気持ちを吐き出す行為で、とても大事なことです。
便秘と同じで、ためていると苦しいですね。
そして子どもに対しては、「気持ちよかったね」と声をかけるようにしています。
それは、ぐちゃぐちゃ描きをした行動(気持ちをだしたこと)、そしてその子の行為をOKと認めることです。
そうすると、子ども達の表情は変わり、すっきりとしたお顔になります。
「アートの中で発散すること」「承認されること」の2つがセットになっていることで、アートで心をすっきりさせることができるのではと思います。
子どもの絵に表れているのは、その子のその時の心の中の声です。
子どもの頃には、自分の「不安だよ~」という気持ちを言葉で伝えるのは、ハードルが高い時もあるかと思います。
そして「しっかりしなきゃ」と自分を叱咤激励する気持ちもある子もいるでしょうか。
葛藤のなか、がんばっているのでしょうね。
そんな子ども達に絵の中でいっぱい出してもらい、すっきりした心で新しい生活を送ってもらえたらと思います。
投稿日 : 2021年4月29日