なぜ、動画を見て学ぶ【アトリエトントン】をつくったのか
「いいサービスなのに、届かない子がいる」
私は長年、美術教室をやってきました。
たくさんの子どもたちと出会い、その成長を見てきました。
でも、あるときから、ずっと引っかかっていたことがあります。
それは――
「本当はアートが必要な子に、届いていないのではないか」
ということでした。
アートが好きな子ほど、外に出てこない
アートが好きな子の中には、
とても繊細で、シャイな子が多くいます。
大勢の中に入るのが苦手だったり、
人前で話すのが怖かったり。
でも、その子たちは、
描くことで、つくることで、
自分の気持ちをちゃんと表現しています。
むしろ――
言葉よりも、表現のほうが得意な子たちです。
オンラインでも、ハードルは消えなかった
「じゃあ、オンラインならいいのでは?」
そう思って、オンラインレッスンも始めました。
けれど、そこでまた気づきます。
・カメラに映るのが恥ずかしい
・発言するタイミングがわからない
・見られている感じが苦手
そして保護者の方にとっても、
・時間に合わせる
・準備をする
・環境を整える
こうしたことが、じわじわと負担になっていました。
だったら、もっと自由でいいじゃないか
そのとき、はっきり思ったのです。
「もっと自由でいいじゃないか」
誰にも見られずに描ける場所。
誰にも合わせなくていい時間。
やりたいときに、やりたいだけできる環境。
それがあったら、
あの子たちは、もっと自然に表現できるはずだと。
アトリエトントンという答え
こうして生まれたのが、アトリエトントンです。
・動画で、自分のペースで進められる
・途中でやめてもいいし、また始めてもいい
・誰にも見られずに、自分の世界に入れる
つまり、
「安心して、自分になれる場所」
をつくりたかったのです。
価値は「上手になること」ではない
アートの価値は、
上手に描けるようになることだけではありません。
・自分で考えること
・自分で決めること
・自分の気持ちに気づくこと
そして、
「これでいい」と思えること。
その積み重ねが、
その子の人生を支えていきます。
最後に
アトリエトントンは、
すべての子に必要なサービスではありません。
でも、
・人前が苦手な子
・自分のペースを大事にしたい子
・静かな場所で、じっくり表現したい子
そんな子にとっては、
とても大切な居場所になります。
私はこれからも、
「届いていない子に届ける」
ためのアートを、つくり続けていきたいと思っています。

投稿日 : 2026年4月5日