インスタレーション〜主体性を育む空間アート〜

先週の幼児のレッスンは「みんなの海」インスタレーションの内容でした。

インスタレーションという言葉は耳にしたことはあるでしょうか?

インスタレーションとは・・・室内や屋外などオブジェや装置を置いたり飾ったりして、場所や空間全体を作品として体験させる芸術のことです!

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空間全体が作品であるため、鑑賞者は一点一点の作品を「鑑賞」するというより、作品に全身を囲まれて空間全体を「体験」することになる。鑑賞者がその空間を体験(見たり、聞いたり、感じたり、考えたり)する方法をどのように変化させるかを要点とする芸術手法である。(Wikipediaより抜粋)

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空間の中で体感する事が、ねらいとなっているカリキュラムです。

初めは机の上で海の生き物をイメージしながら作っていた子ども達も、最後の方は動きながら、作っては飾る→また作る→飾るといった行為をぐるぐると行なっていきます。

だんだんと海のトンネルの中に生き物が増え、空間の中には自分の作品だけでなくお友達の作品も見えるようになります。

自分と他者(お友達)とを作品が繋いでくれることで、自然とコミュニケーションが生まれます。自分1人では作れなかったけれど、みんなの作品が集まる事で、時間をかけて空間が形になっていきます。

 

 

世の中には、ボタンを押したらすぐ反応して、即座に結果が出て、自分の成果や結果も見てすぐ分かるものが溢れています。例えばスマホやゲームやネットなどなど・・・

それらが決して悪い訳ではありません。今や私たちには無くてはならないツールです。

ただ「すぐ出来る」「すぐ反応がある」に慣れてはいけないとも感じます。なぜなら出来ないことが出来るようになるのが勉強ですし学びですから。時間は必然的にかかるものなのです。

インスタレーションはみんなで作る為、どうしても空間作りに時間がかかります。

 

 

またネットなどのツールは目や耳に特化して作られていますので、使う感覚が制限されがちで、私達はほぼほぼ受け身になってしまいます。

受け身ではなく「ぼく、わたしはこれをする!」という主体性を育むには、こういった体感できる空間アートはぴったりのカリキュラムです。

目で見て、作って、触って、肌で感じて、五感をフルに使いながら時間をかけて積み上げて作る喜びや探究心、アートを楽しむ心を育ててゆけたら良いですね。

 

 


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