息子の絵を定点観測
もうすっかり大きくなって小学生となってしまった息子ですが、以前4歳頃に書いた記事を思い出し、このブログにまとめてみました。
息子が4歳の頃に描いていた絵を見ていて感じたことです。
3歳くらいから頭足人を描き出していましたが、徐々に体も描き出していて、なんとなく人間ぽくなってきました。
これまで好きなものを気ままに描いていた息子がある日、本を見て真似をするようになってきました。
もちろん「本を見て描いてみたら」なんて一度も言ったことがありません。突然動物の絵本見ながら描いてみたり、文字を写し出したり。
これまでただ描きたいものを描いていたのですが、本当に不思議なものです。
ものを見て描くと「本物に似ているかどうか」が基準になってしまいそうで、本当は見て描いて欲しくはないな〜と思っていました。
でも自然とそうなっちゃうから不思議ですね。
動物たちが進化してきました。
本を見て書き出していた動物たち。
説明されないとわからないものもいますが、なんと可愛らしいこと。
絵本を写していますが、本物に近づけたいのではなく、「動物が描きたい」の気持ちが大きいのだと思いました。
この動物たちの絵
左から何が描いてあるかわかりますか?
クマ、うさぎ、ネズミ、ライオン、ぞう
特に「ぞう」には感動です!
感じたことを描く。理由はない。ただ描きたいだけ
本や物を見て描いていても、その時の気持ちで描きたい物を「スラッと」描いてしまうことがあります。
この時の絵が最高に可愛い!
暑い太陽
ある残暑厳しい9月、
「外が暑いね〜〜」
「太陽さん、今日も元気だね〜」
と、たわいのない会話を息子とした後、小さなメモ帳に描いてくれた絵がこれです。
暑い太陽が照りつける絵です。
タイトルは「暑い太陽」とのことです。
もう、無茶苦茶感動してしまいました。
暑い太陽が、息子を照らしています。
砂漠の中で迫り来る太陽に、体を真っ赤にして、暑さに耐えています。
こんな今の気持ちをバチッと表現した作品、最高です!
ラグビーワールドカップ
妻と私がラグビーワールドカップで盛り上がり、「イングランド対アルゼンチン」を見ていました。
夜、寝る準備をしている時でしたが、ふと息子から、
「ラグビーの絵を描いて」とお願いをされました。
「ラグビー!どうやったら描けるのかな?一緒に頑張ってみよう」とお話しし、ちゃっかり息子に書かせる作戦です。
「とりあえず、ラグビーボールを描いてみたら?」
と、正直そろそろ寝かせつかせをしたい時でもあるため、投げやりに話していると、
「わかった!」
と言い、ラグビーボールを描いて、あっという間に選手を描いてしまいました。
しかもイングランドの赤いジャージと、アルゼンチンの水色のストライプのユニフォームまで。
パパとママが楽しく盛り上がってみていたラグビーを描いてみよう!
その気持ちだけで描いたです。
これも無茶苦茶感動してしまいました。
絵は描きたい物を描き続けて欲しい
絵は、描きたい物を描くこと。
上手や下手ではなく、描きたくなったから描く。理由はない。
出来栄えなんて関係ない。
描きたいだけ。
そして見せたいのだ。
見せて話を聴いて欲しい。
そして褒めてもらいたいのだ。
描きたい気持ちが先にあれば、描き方は関係ない。
自然とその子らしい形が前面に出た表現が生まれます。
先に、大人の描き方を教えてしまうと、自分らしい「表現」ではなく、「記号」として絵を覚えてしまい、「つまらない」ごく一般的な絵を描き出してしまうんだろうなと思います。
自然体の子供の絵がやっぱり「最高!」ですね。
投稿日 : 2023年2月15日