男の子と女の子、遊び方も違うように、おえかきも違います。
それぞれが創造力豊かに伸びるための言葉がけも違います。
今回は男の子・女の子の絵の違いをお伝えします。
見るものが違う!
ケンブリッジ大学の男の子と女の子の脳の違いを研究しているグループが
こんな実験をしたそうです。
赤ちゃん102人が見るものはどちらか?
1.上からつりさげたモビール(音はなし)
2.笑いかける女性(言葉は発しない)
女の赤ちゃんは、「2.笑いかける女性」をみる子が多く
男の赤ちゃんは、「1.上からつりさげたモビール」をみる子が多い
そしてその男の赤ちゃんの数は、「2笑いかける女性」を見る男の赤ちゃんの
2倍を超えたそうです。
この実験では、このような結論がでました。
女の子は生まれつき「人の顔」の方に興味をもち
男の子は生まれつき「動くもの」の方に興味をもつ
「みているもの=興味」が女の子と男の子で違うようです。
見えているものが違えば、おえかきも違ってきます。
そのことを、心理学者ドナ・トゥーマンはこのように言い表しています。
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女の子は名詞を描き、男の子は動詞を描く
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女の子は、かわいい女の子やきれいな何かを描きたいと、出来上がりを予想しつつ描いている場合が多く見られます。
興味は「完成」にあります。
男の子は、描くプロセス自体を楽しみながら描くことが多く、絵の中で「○○と○○が戦ってるんだ!」と戦いごっこをしているうちに、最初に描いていたものがみえなくなってしまうなど。
興味は「プロセス」にあります。
ただどちらがいいというものではありません。
女の子と男の子の違いを理解し、お子さま自身の気持ちによりそって、
言葉がけをすることで、さらにお子さまの創造力が伸びていきます。
【参考文献】
男の子の脳、女の子の脳(レナード・サックス)
びじゅつのまほう1(芸術による教育の会)
投稿日 : 2021年5月1日