こんにちは!いけだまき先生です。
先週から、新しい合同zoom配信「カメレオンとオリーブチャンネル」がはじまりました!
まき先生も火曜日の配信に出演して、皆さまへオンラインでのアートレッスンをお届けして参ります。各教室と違ったzoom配信レッスン、ぜひこちらもご参加くださいませ。
さて、今週に行う教材の一つをご紹介します。
【小学生】パウルクレーに学ぶ〜色のリズム
画家パウルクレーの作品から色の混色と組み合わせを学び、絵画制作に活かしましょう。
●材料:白と黒の画用紙
●道具:えのぐ、筆、水入れ、パレット(牛乳パックを切り開いたものでも可)、ぞうきん、新聞紙、はさみ、のり、エプロン
※えのぐの準備が難しい場合は、色えんぴつやクレヨンでもけっこうです。
「芸術は目に見えるものを再現することではなく、見えるようにするもの」
パウル・クレーは、20世紀を代表するスイスの抽象画家です。
もともと音楽一家に生まれたクレーは、幼い頃からヴァイオリンを弾き、音楽のある環境に育ちました。その経験は、生業に画家を選んだその作風にも活かされています。
音の組み合わせから美しいハーモニーが生まれるように、色や形を規則的に展開させて絵画表現へをつなげていきました。
クレーは、音楽と文学(詩や日記)を絵画と同様に愛し、リズミカルに組み合わせたアーティストと言えるでしょう。
作品を観ていると、並べられた色と、動きのある線が、まるで音を奏でて聞こえてくるような、、、そんな時間を与えてくれます。
代表される作品の多くは、クレーがアフリカのチュニジアに訪れた際にその土地の街や景色の色合いに感銘を受け、作風に取り入れていった頃からのものだそうです。
普段の景色と異国で見る風景の違いに気づき、心を動かされた経験を制作に活かす、、、
感じ入るセンサーというのでしょうか。感受性を持つこと、感じた事を受け入れること、その受け入れたことをあらためて自身からの表現につなげる行為。クレーが言った「芸術は目に見えるものを再現する事ではなく、見えるようにするもの」その言葉にはそんな意味があるのかな、、、と、私は思います。
ちなみに、若い頃のクレーは、ピアノ教師の妻に代わり子育てをしていたそうです。また、近代の工業製品の質と芸術性を高めるべく作られたドイツの美術学校「バウハウス」の教師として、学生を育てていた時期もあったそうです。
まさに、我が子も将来を担う美術の学生も育てる「育メン」ですね(^ ^)
しもだん先生が、パウルクレーと、えのぐでの混色のし方、色と形の組み合わせ方を紹介した動画です。
ぜひ、見てから制作してくださいね。
投稿日 : 2020年5月10日